このままお父さまが認知症になってしまうと、預金の引出や解約、実家の修繕や施設入居にあわせての自宅売却等、お父様の財産を動かせなくなってしまいます。
そうならないために、認知症になる前の事前対策が重要です。
もし、何も対策をせずに認知症になってしまった場合には、成年後見制度を利用することになります。
しかし、成年後見を利用すると、裁判所に対して毎年の報告や自宅売却の許可を得るなどの手間がかかります、
また、一度、成年後見を利用すると原則として一生成年後見を辞めることができませんし、そもそも現状ではご家族が成年後見に選ばれるよりも専門職が後見人に選ばれることがとても多く、専門職が後見人となった時の費用は毎月数万円がかかります。
そこで、家族信託を活用します。
お父様と長男で家族信託を行い、お父さまがもし認知症になった場合には、長男が代わりに財産管理や自宅売却ができる状況にしておきます。